「ある時、気がついたら乳首が陥没していた…」
もしかするとそれは、乳がんのサインかもしれません。
乳首が引っ込んで乳輪の中に埋もれている「陥没乳頭(陥没乳首)」には様々な原因がありますが、どういった場合に乳がんの可能性が考えられるのか、ご紹介したいと思います。
なお、このページではあくまで一般論としてご紹介しておりますので、よりくわしく知りたい場合は最寄りの乳腺外来の専門医などにご相談ください。
「急に」「片方だけ」乳首が陥没した時には要注意!
普段なら表に出ているはずの乳首が急に陥没しているということは、乳頭部分にある乳管(母乳を乳首に運ぶための管)に何らかの異常が起こっている可能性が考えられます。
その理由は様々で、生まれつきの先天性の場合もあれば、後天性の場合もあります。
しかし、その中でも特に気を付けなくてはならないのは「今まで陥没していなかったのに、気がついたら片方だけ埋もれてしまっていた」後天性の場合です。
可能性の一つとして、乳がんのサインであることがあります。
- 乳首が平らになって凹みができている
- 乳頭部周辺の皮膚が炎症を起こしている
- 乳頭部分が痒い、ただれがある
- 乳首の周辺にしこりがある
以上のような症状がある場合は、乳がんが原因で陥没乳頭(陥没乳首)になっている可能性が考えられます。
なるべく早く乳腺外来などがある医療機関で診察を受けることをおすすめします。
乳がんが陥没乳頭(陥没乳首)を引き起こすメカニズム
では、なぜ乳がんによって陥没乳頭(陥没乳首)が引き起こされてしまうのでしょうか?
ガンによって皮膚の表面近くに腫瘍ができると、皮膚がひきつれる、エクボのようなくぼみができることがあります。
乳がんによってできた腫瘍が乳頭部の下あたりにあった、またはそこまで広がってしまった場合は、それまで表に出ていた乳首ごと皮膚を引っ張り込んでしまうことがあります。
すると、外から見ると乳首が陥没したように見えることがあります。
腕を上げると乳頭にできた凹みがわかりやすい
「自分の陥没乳頭(陥没乳首)は乳がんが原因じゃないか?」と不安な方は、鏡の前で腕を上げて乳房や乳頭に凹みがないか確認してみましょう。
凹みがあった場合は、先述したように腫瘍が皮膚を引っ張り込んでいる可能性があります。
くぼみが大きくなると、腕をおろした状態でも凹みがわかるようになってきます。
また、見た目では分からなくても、しこりを中心にして周囲の皮膚を寄せるように大きくつまめば、わずかに凹みが分かる場合もあります。(※乳がん全てにこの徴候が見られるわけではありません)
凹み以外では、乳首が曲がる、汁が出るといった症状が見られるケースもあります。
「陥没乳頭(陥没乳首)=乳がん」ではないけど、早めの受診を
生まれつき、もしくは幼少期~成人までの間から陥没乳頭(陥没乳首)だった場合は、先天性の陥没乳頭である可能性が高く、乳がんの可能性は低いでしょう。
しかし、自己判断で「乳がんじゃないから…」と放置してしまうことは大変危険です。
不安な方は、なるべく早く乳腺外来がある医療機関を受診されることをおすすめします。
乳がんは早期発見できれば治せる病気です。気になることがあった時は先延ばしにせず、まずは検査を受けるようにしましょう。
この記事の監修責任者
株式会社ピュアナス カスタマーサポート&広報担当 三上美羽
専門医と連携した陥没乳頭改善クリーム「ピュアナス」で、ご利用中のお客さまのサポートや広報活動を担当しています。 ピュアナスは2017年3月より販売開始以来、これまでに2万人以上の方にご愛用頂いている実績のあるアイテムです。 人にはなかなか聞けないバストケアのお悩みや疑問を同じ女性の立場から、これまでに頂いたお客さまのご意見も採り入れわかりやすくご紹介いたします。