治りかけでも注意!治療中に起こる陥没乳首のトラブル

「マッサージなどを頑張った結果、陥没乳首が少しずつ治ってきた!」

長い間悩んできた陥没乳首が改善してきたら、とても嬉しいものです。しかし、実はこの治りかけの状態で起こるトラブルもあります。

「せっかく治ってきたのにまた逆戻り!?」

いいえ、そんなことはありません。トラブルにはきちんと対処すれば何の心配もいりませんから安心してくださいね。

今回は陥没乳首が治りかけている時に起こりがちなトラブルと、その対処法についてご紹介します。

治りかけの乳首の皮膚は柔らかく、刺激に弱い

まずは、何らかの刺激をすると出てくる仮性陥没乳頭の状態で起こりやすいトラブルについてご紹介します。

陥没乳頭の見分け方についてはこちらを参考にしてみてください。

陥没している状態の乳首は、乳房の脂肪に覆われた状態だったため外部の刺激から守られている状態でした。

そのため、陥没状態が改善されたことで外に出てきた乳首の皮膚はまだ薄く、ブラジャーの繊維などに擦れただけでも刺激を感じてしまうこともあるのです。

もしもブラジャーのカップがきつくて擦れてしまうようでしたら、少しサイズの大きいものに変えることが必要かもしれません。

かさぶたがはがれて皮めくれや水ぶくれになることも!?

陥没乳首が治りかけの状態では、乳首が陥没したり、外に出ている状態が交互に繰り返されます。そうするとその刺激だけでも乳首の薄い皮膚はめくれたり、ひどくなると傷や水ぶくれができてしまうというトラブルもあるようです。

皮膚は刺激を受け続けると防御反応でだんだんと厚く丈夫になっていきます。それまでは傷ができ、かさぶたになって治るのを繰り返していきます。

しかし、時にはその傷が原因となって炎症や痛みなどを起こし、乳腺炎に繋がることもあるので注意が必要です。

また、めくれた皮は乳頭部の皮膚の間に溜まることもあり、見た目が汚く感じることも。ついついめくれた皮を指で摘んで取り除きたくなるかもしれませんが、皮を引っ張ることで傷ができることもありますから、止めましょう。

乳首の傷や刺激にはワセリンなど軟膏状のものがオススメ!

ワセリン

まだ皮膚が薄い状態の乳首には、低刺激な軟膏状のものを塗ってあげれば、それが潤滑油の役割になって摩擦による刺激を軽減できます。バストケア専用のクリームや、赤ちゃんの肌にも使えるワセリンなどがオススメです。

刺激が強いものだと、皮膚にあるメラニンが分泌されて色素沈着による乳首の黒ずみや、乾燥がひどくなり、トラブルの原因になりますので注意してくださいね。

また、皮めくれ対策にもワセリンなどで保湿・保護することが有効です。すでにめくれて溜まってしまった皮は、オリーブオイルなど肌に優しいオイルに浸した綿棒などで優しく拭き取るように掃除するといいですよ!

綿棒でも刺激が強い場合は、指の腹を使いましょう。

この時、爪を使ってしまうと過敏な状態の乳首には刺激が強すぎるので気をつけましょう。

入浴時にも注意が必要!

入浴時、体を洗うのに使っているボディソープやボディタオルも刺激が弱いものを使ったり、ゴシゴシこすらないようにしましょう。ついつい汚れを落としたくて強めにこすりがちですが、トラブルの原因になります。優しく洗うようにしてくださいね。

乳首から何か出てくるのが不安なときは?

陥没乳首を治していくのに吸引器具を使っている人も多いと思います。その時に黄色い液体が出てきたことはありませんか?

膿なんじゃないのか、と不安に感じる人もいるかもしれませんが、これはリンパ液です。ケガをした時などにも出てくるあの液体と同じものです。

また、乳首の先端から白い糸状のものが出てきてビックリ!ということも。
これの正体は、乳首の中にある乳管に溜まっていた母乳の塊です。吸引の刺激でたまに出てくることがあるのです。

優しく拭き取るだけでOK!

黄色い液体も白い糸状のものも、ずっと出続けるものではないのであまり心配はいりません。天然のオイル(低刺激のもの)を浸したティッシュやタオルなどで優しく拭き取りましょう。オイルを含ませて拭き取ることで、乳首の保湿にもなるので刺激や皮めくれの改善にも役立ちます。

もしも、黄色い液体や白い糸状のものがずっと出続けたり、違和感を感じるようで不安でしたら、病院で診察を受けてくださいね。
陥没乳頭(陥没乳首)が治りかけの時に起きるトラブル

真性陥没乳頭の手術後の主なトラブルとその対処法は?

ここまでは、吸引器などで治療できる仮性の陥没乳首のケースをご紹介してきましたが、ここからは、真性の陥没乳首を手術で治療したケースに起こりやすいトラブルについてご紹介します。

術後1〜2週間は特に注意が必要

陥没乳首の手術は、局所麻酔や静脈麻酔を使ったものなので入院の必要がなく日帰りできます。痛みは1〜3日くらいで治まり、1週間後くらいに抜歯するケースが多いです。

引っ込んでいた乳首を引っ張り上げたままの器具をしばらくつけている必要がありますが、抜歯のときに外すことが多く、経過によっては1ヶ月くらいつけ続けるケースも。

人工的に釣り上げて縛ったりしているので血行の状態はとても重要で、少しでも異常を感じたり、変色や強い痛みがあるときはすぐに手術した病院で診察を受けましょう。

手術後1ヶ月はブラで圧迫するのを防いだり、うつ伏せで寝るのも避ける必要があります。感覚が一時的に鈍くなることもありますが、3ヶ月くらいで元通りとなります。

傷跡がケロイド状になるケースもありますが、ステロイド注射やレーザー照射などで改善されます。ただし、体質的なものもあり完全に治すことができないことも。トラブルに適格に対処するために、医師の指示を仰ぎましょう。

喫煙者は注意!術後1ヶ月は絶対に禁煙を!

喫煙は血液循環を悪化させます。傷の治りが悪くなったり、細菌感染を起こす可能性が高くなるので、術後最低1ヶ月間は絶対に禁煙をしましょう。せっかくの手術が台無しになるトラブルにも発展しかねませんので、タバコを吸いたい気持ちを抑えましょう。

再手術の必要がある場合は、4ヶ月以降に

手術後4ヶ月ほどは腫れや炎症が続くこともあり、よほど緊急のトラブルが無い限り、再手術は4ヶ月後以降に行われることがほとんどです。

陥没乳首の完治まであと少しです。慌てないで正しいケア・処置を行えば問題はありません。

しかし、症状が長引いたり違和感を感じるようでしたら、特に手術をした人はすぐに病院で診察を受けたほうがいいでしょう。トラブルに繋がる前にケアできます。

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この記事の監修責任者

株式会社ピュアナス カスタマーサポート&広報担当 三上美羽

専門医と連携した陥没乳頭改善クリーム「ピュアナス」で、ご利用中のお客さまのサポートや広報活動を担当しています。 ピュアナスは2017年3月より販売開始以来、これまでに2万人以上の方にご愛用頂いている実績のあるアイテムです。 人にはなかなか聞けないバストケアのお悩みや疑問を同じ女性の立場から、これまでに頂いたお客さまのご意見も採り入れわかりやすくご紹介いたします。

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