陥没乳頭のままでいると、授乳ができない、もしくは授乳する時に苦労することがあるのでは…?と不安に思っている方もいると思います。
このページでは、陥没乳頭で授乳する時に起こりやすいデメリットについてご紹介するとともに、陥没乳頭でもできる赤ちゃんへの吸わせ方や、治すことのできる4つの方法もご紹介します!
陥没乳頭で悩んでいる方で「授乳できるかな?」と不安な方は是非チェックしてみてください。
陥没乳頭のまま授乳する際の4つのデメリット
陥没乳頭のまま授乳するときに想定されるデメリットはこちらです。
- 陥没乳頭の状態によってそもそも授乳できない
- 授乳しづらく成長不良に繋がる
- 授乳しづらく親・赤ちゃん共にストレスがたまる
- 乳腺炎になって痛みなどが起こる可能性
それぞれなぜそうなるのか、理由をくわしくご紹介します。
1.陥没乳頭の状態によってそもそも授乳できない場合がある
赤ちゃんが母乳を飲むときは、乳首全体をパクっとくわえた後、舌を波打たせるように乳首を押しつぶしながら母乳を出しています。
赤ちゃんは母乳を吸っているわけではなく、上下から力を加えて乳首から母乳を絞り出すように飲んでいます。
そのため、乳首がしっかりと露出していないと、母乳を押し出すことができません。
へこむほど完全に乳頭が陥没している場合は、そもそも授乳できない可能性があるので授乳時の大きなデメリットとなります。
2.母乳が出にくく成長不良に繋がる
乳頭が少しだけでている状態の場合、母乳はでますが、通常の乳頭と比べて、飲みにくく母乳の出が悪くなります。
母乳の出が悪いと、赤ちゃんの月齢に合わせた成長に必要な量の母乳を飲む前に、赤ちゃんが疲れて寝てしまう可能性があります。
この状態が続くと、授乳のたびに摂取する母乳の量が少なくなり、成長不良に繋がる可能性もあるでしょう。
健診のたびに成長度合いは確認できますが、陥没乳頭の方が授乳する際のデメリットといえますね。
3.授乳しづらく親・赤ちゃん共にストレスがたまる
陥没乳頭で授乳する際、赤ちゃんはお腹が減ってはやく飲みたいのに、出る母乳が少なかったり、飲みにくいことにストレスを感じて大泣きしてしまうこともあります。
また、お母さんからしてもおっぱいを当てているのに赤ちゃんが泣くので「なぜ?」とストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
特に新生児期は、睡眠時間が安定せずに、寝不足からお母さんがイライラすることもあると思います。
さらに、授乳のたびに赤ちゃんが泣くと、お母さんのストレスもさらに溜まってしまうことも、陥没乳頭の方が授乳する際のデメリットと考えられます。
4.乳腺炎になって痛みなどが起こる可能性がある
赤ちゃんが産まれると母乳はどんどん作られます。
赤ちゃんが順調に飲んでくれると問題ありませんが、陥没乳頭が原因であまり赤ちゃんがうまく飲めない場合、おっぱいが詰まってしまい、乳腺炎になってしまうリスクが高くなります。
乳腺炎になると、乳房が熱を持って痛みが発生し、さらに全身の発熱や頭痛などの症状が発生して大変です。
陥没乳頭でおっぱいがでないだけでなく、そういった症状が発生する可能性もあるので、陥没乳頭のまま授乳する方は注意が必要ですよ。
陥没乳頭での乳腺炎のリスクについてはこちらも参考にしてみてください↓
関連ページ:陥没乳首が原因で乳腺炎になるメカニズムと治療法について
授乳できる陥没乳頭の種類とは?
陥没乳頭は人によってその程度が異なり、誰でも授乳ができなかったり、飲みにくいわけではありません。
陥没している乳首に指などで刺激を与えて乳首が表に出てくる場合は「仮性」、刺激を与えてもまったく出てこない場合は「真性」の可能性が高いといわれています。
このうち軽度~中度にあたる仮性陥没乳頭の場合は、セルフケアによって授乳できる可能性がありますが、真性陥没乳頭の場合はセルフケアでも授乳は難しい可能性が高くなります。
ただし、自己チェックで乳首が表に出てこなかった場合でも、刺激の度合いや与え方によっては出てくる(=仮性陥没乳頭)の可能性もあります。
そのため、自分で乳首を刺激をして出ていない場合は、まずは専門医の診察を受けてみるとよいでしょう。
陥没乳頭でも授乳できる赤ちゃんへの吸わせ方
赤ちゃんが母乳を飲むときは、乳首を吸っているように思えますが、実はそうではありません。
赤ちゃんは、乳首全体をパクっとくわえたあと、舌を波打たせるように乳首を押しつぶしながら母乳を出しています。
吸うというよりも、上下から力を加えて乳首から母乳を絞り出すように飲んでいます。
そのため、乳首がしっかりと露出していないと授乳がうまくいかないことになります。
程度によっては実現できない場合もありますが、陥没していてもスムーズに授乳ができるポイントをご紹介します。
ポイント1:乳輪全体を口に入れるように吸わせる
乳首が陥没している場合、乳首だけをくわえさせても上手くいきません。
まずは乳輪全体を口に含ませるようにして吸わせることができるか確認してみましょう。
また、直前に乳輪の外側の辺りを指で挟むと、乳首も出てきやすくなります。
そして、赤ちゃんの唇を乳輪の端の方にあてる感じで口に入れましょう。
赤ちゃんは本能で口に入れたものに吸い付きますから、飲みやすくなるはずです。
ポイント2:授乳前に乳輪を充分に柔らかくしておく
哺乳瓶の乳首をイメージしてみると、乳首の部分だけではなく、その周りも同じように柔らかいですよね?
乳輪部分が柔らかくないと、赤ちゃんはうまくくわえることができません。
そのために、授乳前に低刺激、無香料のオイルを使って揉み込むように軽くマッサージをしてみましょう。
早いうちからマッサージをして、柔らかい皮膚に整えておくことも1つの方法と言えます。
ただし、妊娠中からマッサージをする場合は医師に相談の上、妊娠後期に入ってから行いましょう。
また切迫早産やお腹のハリがある場合は控えてください。
ポイント3:ニップルシールドを使う!母乳離れしないよう注意
授乳時にニップルシールド(授乳の際に乳頭を保護してくれるシリコンなどでできた保護器)を使う方法もあります。
赤ちゃんに乳首を吸わせる習慣を作るためには良いものですし、吸わせることで徐々に乳首が出てくる場合もあります。
しかし、飲むためにより労力がかかるため、赤ちゃんがすぐに疲れてしまうかもしれません。
その場合は、量を補うために粉ミルクを飲ませる必要があることも。
赤ちゃんも、あまり出が良くなくて吸いづらいおっぱいよりも楽に飲めるミルクを欲しがるようになって、その結果母乳を嫌がってしまうこともあるのです。
そのため、ニップルガードの乳首部分の内側にあらかじめ母乳を少し絞り、乳首を指でつまんで出してからガードにはめて吸わせる、などの対応策をとることも必要でしょう。
中には「結局ガードをやめて添い寝しながら頻繁に口にくわえさせるようにしたら飲んでくれるようになった」というケースもあります。
スムーズな授乳につながる陥没乳頭の4つの治し方
赤ちゃんへの吸わせ方以外に、スムーズな授乳につなげるためにどのような陥没乳頭の治し方があるのでしょうか?
それには次のような4つの対策があり、それぞれの治し方について順番にご紹介します。
- マッサージなどのハンドケア
- 乳頭吸引器を使う
- 陥没乳頭専用クリームを使う
- 手術
1.マッサージなどのハンドケアで陥没乳首を治す
マッサージなどのハンドケアは、陥没乳首(陥没乳頭)対策の中でもっとも手軽に始められるのが大きな魅力です。
軽度のものから中度の陥没乳頭であれば、こうしたハンドケアだけでも改善につながる可能性があります。
陥没乳首(陥没乳頭)の悩みがある人は、いきなり手術に踏み切るよりも、まずはこのように手軽に始められる対策を「ダメモトでよいから」というぐらいの感覚で数ヶ月続けてみるのがおすすめです。
また、マッサージのときにしこりを感じる場合は、母乳が乳管が詰まっている可能性もあります。
ひどい場合には母乳外来等でほぐしてもらうことも大切です。
くわしいマッサージ方法はこちらのページをご覧ください。
関連ページ:誰でも無料で簡単に陥没乳頭(陥没乳首)をマッサージで治す方法
2.吸引器などの対策グッズを使って治す
乳頭を吸引して物理的に引っ張りだす乳頭吸引器などの対策グッズも、ハンドケアと同様に軽度~中度の方にオススメの治し方です。
大きく分けて次の3種類のタイプが発売されています。
- ニップルピアス/ニップルサッカー
乳首を引っ掛けて固定することで、乳頭が出た状態を固定する方法です。 - 母乳搾乳器
子供がうまく母乳を吸えないときに搾乳器を使って母乳を搾り、哺乳瓶から授乳する方法です。搾乳器には手動と電動があります。 - 乳首吸引器(プチフィット、ピペトップなど)
シリコン素材のポッチ状のものを乳首に吸着し続けることで乳首を引き出す器具(24時間連続装着)です。
※1回3分でも効果が期待できる電動乳首吸引器もあります。
授乳時に数十秒だけ使用するものもあれば、24時間ずっと装着して改善をめざすアイテムがありますので、使い勝手やライフスタイルなどに合わせて選びましょう。
くわしい対策グッズはこちらのページでご紹介しています。
関連ページ:陥没乳頭を治す6種類のおすすめグッズと期待できる効果を紹介!
3.陥没乳頭改善クリームを使う
陥没乳頭改善クリーム「ピュアナス」を使って継続的にケアすることにより、軽度~中度の陥没乳頭を治せる可能性があります。
ピュアナスには陥没乳頭を改善ケアするためにこのような成分が配合されています。
- 女性ホルモンを分泌促進させ乳腺を成長させる成分
- 血行を促進させ乳首の大きさを整える成分
- 乳頭自体を柔らかくし、乳頭が出やすくなる成分
1日2回毎日塗り続けることで、徐々に陥没した乳頭部分をやさしくケアすることができます。
よりくわしいメカニズムについてはこちらの動画をご覧ください。
天然成分中心の配合で、乳頭部分を傷めず、やさしくお使いいただけます。(ご心配な方は念の為かかりつけの医師にご相談ください)
毎日の使い方もとても簡単。
- 乳頭吸引器で乳頭を引き出す
- 小豆大ほどのピュアナスを手に取る
- よく塗り伸ばす
- 30~60秒ほど吸引器を使って乳頭を引き出す
- マッサージを行って完了
1日数分程度を行うだけなので、マッサージや吸引機よりも手間をかけることなくより確実なケアを行うことができます。
透明なジェルタイプで強い匂いやベタつきもなく、妊娠中、授乳中の方も安心してお使いいただけます。(ご心配な方は念の為、産婦人科医にご相談されることをおすすめします。)
陥没乳頭で授乳できないかも…と悩んでいる方は、まずは3ヶ月試してみるのはいかがでしょうか?
使用者様の声はこちらでまとめてご紹介しているので、あわせてご覧ください。
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4.手術を行う
陥没乳首(陥没乳頭)の症状が重度の場合や、ハンドケア・対策グッズなどを試しても改善が見られない場合は、病院での手術治療を検討してみるのもよいでしょう。
術式は病院によって異なりますが、切開して繊維組織の剥離・切除などを行った後、縫合して固定する方法が一般的です。
病院毎で切開の方法は異なりますが、平均して手術時間は2~3時間前後、10日~2週間位で抜糸となります。
見た目は時間の経過と共に殆ど分からなくなります。
手術費用は20万円~が相場で、40歳未満で、今後授乳の予定がある人で、陥没乳頭が原因で子供への授乳に障害があると思われる場合、または子供への授乳が困難であると疑われる場合は健康保険で3割負担が適用される場合があります。
(両側で税別4.5万円位)
なお、母乳に関係する乳管を保存する場合と切断する場合では術式が異なりますので、医師と相談して適切な方法を選びましょう。
どのような手術方法があるのかはこちらのページでご紹介しています。
関連ページ:病院で治療する場合の陥没乳首(陥没乳頭)のさまざまな手術方法
ただし、手術にはメリットやデメリットも両方あるため、慎重に判断することをおすすめします。
関連ページ:最初に知っておきたい陥没乳頭手術の6つのデメリット!
陥没乳頭で授乳する時の注意点
授乳は産後すぐに始める
一般的に乳房は産後2日目までは柔らかく、3日目あたりから急に張って固くなるそうです。
そのため、産後に母乳育児を検討されている方はなるべく早く赤ちゃんに吸わせるようにしましょう。
授乳中も垢がたまりやすいため衛生状態にも気をつける
陥没乳頭(陥没乳首)は、へこんだ部分に「乳垢」垢や分泌物が溜まりやすくなります。
妊娠中も、乳垢がたまりやすくなるため、そのままの状態にしておくと、乳腺炎(乳腺が炎症を起こし、しこりや痛みといった症状が見られます)などにかかりやすくなることも。
予防のためにも、綿棒を使って丁寧に汚れを取るなど、常に清潔を心掛けましょう。
きれいに保つケア方法についてはこちらのページを参考にしてみてください。
関連ページ:陥没乳頭(陥没乳首)も原因?!乳首に溜まる白い垢の正体とケア方法を解説!
まとめ
授乳するとき起こりやすい4つのデメリットやあきらめずにできる治し方についてご紹介しました。
陥没乳頭のままの授乳では、そもそも赤ちゃんがくわえられない、母乳がでにくい、ストレスがたまりやすい、乳腺炎の可能性があるといった4うのデメリットがあります。
陥没乳頭には程度に応じて種類があり、軽度~中度の場合は、授乳できるようにするために次のような対策方法があります。
- マッサージをする
- 乳頭吸引器を使う
- 陥没乳頭専用クリームを使う
中でも陥没乳頭専用クリームは、マッサージや乳頭吸引器の使用前に塗ることができるので、万能な対策方法と言えますよ!
重度の陥没乳頭の場合は手術がありますが、種類や、メリット・デメリットも数多くあるため、医師と相談しながら慎重に判断することをおすすめします。
この記事の監修責任者
株式会社ピュアナス カスタマーサポート&広報担当 三上美羽
専門医と連携した陥没乳頭改善クリーム「ピュアナス」で、ご利用中のお客さまのサポートや広報活動を担当しています。 ピュアナスは2017年3月より販売開始以来、これまでに2万人以上の方にご愛用頂いている実績のあるアイテムです。 人にはなかなか聞けないバストケアのお悩みや疑問を同じ女性の立場から、これまでに頂いたお客さまのご意見も採り入れわかりやすくご紹介いたします。